「オーディオスピーカー最低の音?」VICTOR SX-3
DENON PMA-300Zへの変更だけの結果は、未熟ゆえ期待値に遠く及ばずハズレを引いた感じに成りましたが、聞く人が聞けば大きな前進で有ったのかもしれません。
アンプのコンセプトは求めるものと同一線上に有る・・・・そんな感じがまだ有る限り、次の段階に進みます・・・やはり直接耳に音を伝えるスピーカーが判り易いのかもしれません。
はじめの一歩がアンプでなくスピーカーで始まっていれば、もう少しアップグレードの速度が速かったのかもしれません。
少しの落胆と回り道・・・次へ進みます。
スピーカ選定もカタログと睨めっこで始まり・・・慎重に吟味のつもりが、全く持って馬鹿げた理由で又もや簡単に決まってしまいました。
馬鹿げた理由?とは、デザインとドイツのコーン紙、簡単なものです吟味の必要は有りません・・・見たまま・書いて有るまま、アンプの購入時には無かった、試聴環境がスピーカの場合は条件に制約があるとは言え多くのお店に有りましたし、当然試聴はしましたが、試聴する前に決まっていた状況で、正当な判断等出来ません・・・まあ、この程度鳴れば良しとしましょう!・・・こんな感じだったと思います。
デザインの何が気に入ったのか?
ツルっとしたキャビネットの色と表面加工・対照的な黒のパンチングメタルが独創的で、当時のスピーカーは従来からの濃い目の木製キャビネットに布地のサランネット、何十年と変わらぬ姿でメーカーの区別も付かない、加えて当時空前の大ヒットスピーカー・ダイヤトーンのDS251が君臨し、マーク2も発売され、この流れを支持し同一方向へ進むオーディオ界への、アンチテーゼ的な感情も混じっていたのかもしれません・・・天邪鬼ですから。
ドイツ・クルトミューラー社製KDUコーン紙の採用、この言葉だけで正直音なんか何処かえ飛んでいきました。ドイツ・クラシックの本場音楽の判る人達が作った物、悪かろうはずは無い!・・・外国製品へのあこがれの強い青年でした。
そして、出てきた音に「愕然」としました!!!
此れほど酷い音に出会うとは思いもよりませんでした。
PMA-300Zとの相性も有ったのかもしれませんが、悪夢を見ている(聞いている)ようでした。
何がダメだったのか?
クルトミューラーのコーン紙を使ったウーハーから放たれる、ゴムまりがタブンダブンと弾力を持ち飛び跳ね膨れ上がる・・・気絶しそうです・・・音楽も何も有りません・・・壊滅的です。
ドイツ、やはり暗いイメージが有りますが、ウーハーの質量が重く柔らかいのでしょうか?重く柔らかなウーハーをフワフワで大きなロールエッジと如何にも・何とも貧弱なマグネットで制御しようとして失敗したのでしょうか?ウーハーの素材の記憶が無く良く判りませんが、マグネットはどう見ても役不足、振動板の質量が軽くとエッジがせめてギャザードエッジで有ったならば、まだ救われる道が有ったと思いますが、出てきた音は最悪です・・・
スピーカー部門に於いてヒット商品の無かったビクター初のビックヒットとなり、ロングランの後マークⅢ、上位機種のSX-7もマークⅡに発展する等。一般のオーディオファンにも受けけ入れられ成功した様に見えますが、設計者さんは本当にこの音が好きで、狙い通りの設計ができたのでしょうか?
何の制約も無くこの音を狙ったとしたら、音楽を聴かない設計者か?音楽のプレゼンスの部分に目が行き過ぎてしまったか?音決めの段階で体調がすこぶる悪かった?と想像します(個人的な勝手な妄想ですお許しを)・・・どうしてこれほど受け入れられたのか謎です。
周波数特性を見ただけで大抵の方は想像がつく音だったのかも知れませんが、無知も極まり自業自得の結果でした。
4000Hz~12000Hzが5db落ち、以降急激な降下・・・反対に低域方向は75Hz辺りまでフラット、小型ブックシェルフスピーカーとしては伸びすぎ?・・・冷静になればこの周波数特性を堂々と掲載したビクター天晴です。
このスピーカを聞いて以降、今日まで此れほど醜い低音を聞いた事は有りません・・・しいて挙げれはタンノイ・アーデンですが(良く見ると大きなロールのエッジが似ている、此れが元凶か?ウーハーの制御は無理?)、このスピーカーと比べれば・・・比べるも無くです。
当時、私にもう少しだけ知識が有れば、
「中高域5cmソフトドーム型トゥイーター、硬質振動板では達成できない球面波形を実現、ドーム素材に均一に織られた布地にゴム系ダンプ材を使用し固有共振を排除、おまけのディフューザー」・・・もう十分に殺していますよ必要な周波数まで、駄目なのはウーハーだけでは無いと読み取る事が出来たのに・・・
「北米産針葉樹ダグラスファー合板を使用、響きの美しいキャビネットを実現、1kHz以下の吸音率が従来のグラスウールの2~3倍もあるエステルウールを採用」・・・箱鳴りしてます、吸音材大量に詰め込んでも抑えきれませんでした・・・でしょうか?
ビクターのカタログには丁寧に事実が記載されています。
オーディオと向き合う上でターニングポイントが何回か訪れますが、最初で最大の体験がこの時だったのかも知れません。この時はターニングポイントには成らず、結果的に何度もプチ過ちを繰り返すのですが(この時の感じた事は、ブーミーな低音は好きではない、この低音を良しとする人がいるのだろうか?酷いスピーカーを買ってしまったと後悔・・・程度)大変重要な事柄をこれほど早い段階で経験出来た事はラッキーでした・・・購入の価値大でした・・・少し負け惜しみ。
アンプのコンセプトは求めるものと同一線上に有る・・・・そんな感じがまだ有る限り、次の段階に進みます・・・やはり直接耳に音を伝えるスピーカーが判り易いのかもしれません。
はじめの一歩がアンプでなくスピーカーで始まっていれば、もう少しアップグレードの速度が速かったのかもしれません。
少しの落胆と回り道・・・次へ進みます。
スピーカ選定もカタログと睨めっこで始まり・・・慎重に吟味のつもりが、全く持って馬鹿げた理由で又もや簡単に決まってしまいました。
VICTOR SX-3 27,900(1台、1973年頃)
低域用:25cmコーン型 高域用:5cmソフトドーム型 88dB/W/m
外形寸法 幅315x高さ520x奥行290mm 重量 13.3kg
低域用:25cmコーン型 高域用:5cmソフトドーム型 88dB/W/m
外形寸法 幅315x高さ520x奥行290mm 重量 13.3kg
馬鹿げた理由?とは、デザインとドイツのコーン紙、簡単なものです吟味の必要は有りません・・・見たまま・書いて有るまま、アンプの購入時には無かった、試聴環境がスピーカの場合は条件に制約があるとは言え多くのお店に有りましたし、当然試聴はしましたが、試聴する前に決まっていた状況で、正当な判断等出来ません・・・まあ、この程度鳴れば良しとしましょう!・・・こんな感じだったと思います。
デザインの何が気に入ったのか?
ツルっとしたキャビネットの色と表面加工・対照的な黒のパンチングメタルが独創的で、当時のスピーカーは従来からの濃い目の木製キャビネットに布地のサランネット、何十年と変わらぬ姿でメーカーの区別も付かない、加えて当時空前の大ヒットスピーカー・ダイヤトーンのDS251が君臨し、マーク2も発売され、この流れを支持し同一方向へ進むオーディオ界への、アンチテーゼ的な感情も混じっていたのかもしれません・・・天邪鬼ですから。
ドイツ・クルトミューラー社製KDUコーン紙の採用、この言葉だけで正直音なんか何処かえ飛んでいきました。ドイツ・クラシックの本場音楽の判る人達が作った物、悪かろうはずは無い!・・・外国製品へのあこがれの強い青年でした。
そして、出てきた音に「愕然」としました!!!
此れほど酷い音に出会うとは思いもよりませんでした。
PMA-300Zとの相性も有ったのかもしれませんが、悪夢を見ている(聞いている)ようでした。
何がダメだったのか?
クルトミューラーのコーン紙を使ったウーハーから放たれる、ゴムまりがタブンダブンと弾力を持ち飛び跳ね膨れ上がる・・・気絶しそうです・・・音楽も何も有りません・・・壊滅的です。
ドイツ、やはり暗いイメージが有りますが、ウーハーの質量が重く柔らかいのでしょうか?重く柔らかなウーハーをフワフワで大きなロールエッジと如何にも・何とも貧弱なマグネットで制御しようとして失敗したのでしょうか?ウーハーの素材の記憶が無く良く判りませんが、マグネットはどう見ても役不足、振動板の質量が軽くとエッジがせめてギャザードエッジで有ったならば、まだ救われる道が有ったと思いますが、出てきた音は最悪です・・・
スピーカー部門に於いてヒット商品の無かったビクター初のビックヒットとなり、ロングランの後マークⅢ、上位機種のSX-7もマークⅡに発展する等。一般のオーディオファンにも受けけ入れられ成功した様に見えますが、設計者さんは本当にこの音が好きで、狙い通りの設計ができたのでしょうか?
何の制約も無くこの音を狙ったとしたら、音楽を聴かない設計者か?音楽のプレゼンスの部分に目が行き過ぎてしまったか?音決めの段階で体調がすこぶる悪かった?と想像します(個人的な勝手な妄想ですお許しを)・・・どうしてこれほど受け入れられたのか謎です。
周波数特性を見ただけで大抵の方は想像がつく音だったのかも知れませんが、無知も極まり自業自得の結果でした。
4000Hz~12000Hzが5db落ち、以降急激な降下・・・反対に低域方向は75Hz辺りまでフラット、小型ブックシェルフスピーカーとしては伸びすぎ?・・・冷静になればこの周波数特性を堂々と掲載したビクター天晴です。
このスピーカを聞いて以降、今日まで此れほど醜い低音を聞いた事は有りません・・・しいて挙げれはタンノイ・アーデンですが(良く見ると大きなロールのエッジが似ている、此れが元凶か?ウーハーの制御は無理?)、このスピーカーと比べれば・・・比べるも無くです。
当時、私にもう少しだけ知識が有れば、
「中高域5cmソフトドーム型トゥイーター、硬質振動板では達成できない球面波形を実現、ドーム素材に均一に織られた布地にゴム系ダンプ材を使用し固有共振を排除、おまけのディフューザー」・・・もう十分に殺していますよ必要な周波数まで、駄目なのはウーハーだけでは無いと読み取る事が出来たのに・・・
「北米産針葉樹ダグラスファー合板を使用、響きの美しいキャビネットを実現、1kHz以下の吸音率が従来のグラスウールの2~3倍もあるエステルウールを採用」・・・箱鳴りしてます、吸音材大量に詰め込んでも抑えきれませんでした・・・でしょうか?
ビクターのカタログには丁寧に事実が記載されています。
オーディオと向き合う上でターニングポイントが何回か訪れますが、最初で最大の体験がこの時だったのかも知れません。この時はターニングポイントには成らず、結果的に何度もプチ過ちを繰り返すのですが(この時の感じた事は、ブーミーな低音は好きではない、この低音を良しとする人がいるのだろうか?酷いスピーカーを買ってしまったと後悔・・・程度)大変重要な事柄をこれほど早い段階で経験出来た事はラッキーでした・・・購入の価値大でした・・・少し負け惜しみ。
次回は、「この鳴りっぷりと元気」・・・では、また会いましょう」
SANSUI LM033
SANSUI LM033
コメント
コメントを投稿